クルクミン 8つの効果・効能と副作用Curcumin


クルクミンはカレースパイスのウコン(ターメリック)に含まれ、クルクミンは体の酸化を防ぐ効果(抗酸化作用)や炎症を抑える効果(抗炎症作用)などさまざまな有効性が見込まれる栄養素として多くの研究がなされています。
近年、認知症やうつ病などへの効能が注目されていますが、ウコンに含まれているふつうの状態ではほとんど吸収されない(とくに血液脳関門を通らない)ため、吸収率を高めるように工夫されたものが各社で出ています。

ターメリックに重量比で平均 3.14 %ほど含まれています(参考)。ウコン以外では一般的なショウガ13種(参考)にも含まれていますが0.75mg-5.0mg/100gと含有量は低いです。

クルクミンの効果副作用を世界の大学や研究機関の論文からエビデンスベースで紹介します。

研究論文紹介・目次Contents

1)クルクミンは抗酸化作用を持つ。
2)クルクミンは脳に良い。
3)クルクミンは老化を防ぐ。
4)クルクミンはがんを予防する。
5)クルクミンは炎症を抑える。
6)クルクミンは心臓に良い。
7)クルクミンは肝臓を保護する。
8)クルクミンは胃腸を助ける。
クルクミンの副作用
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クルクミン 効果
 

1)クルクミンは抗酸化作用を持つエビデンス高

クルクミンは、フェノール基からH原子を供与するフェノール鎖切断抗酸化剤である。(参照論文 1)

実験的に水銀に暴露されたラットは、クルクミンの抗酸化作用によって無毒化される。(参照論文 2)

ダイオキシンに暴露された雄ラットの抗酸化状態、体重増加、および生殖パラメーターに対して、クルクミンには保護効果がある。(参照論文 3)


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2)クルクミンは脳に良い

クルクミンには、うつ病のWKYラットの海馬のBDNF(脳由来神経栄養因子)を増加させる抗鬱作用がある。(参照論文 4)

クルクミンはアルツハイマー病マウスの脳におけるβアミロイドの蓄積を抑制し、アミロイド斑を減少させる。(参照論文 5)

クルクミンは高齢ラットの神経発生および認知を促進する。(参照論文 6)

クルクミンは高齢ラット(メス)の空間的記憶を改善し、酸化的損傷を減少させる。(参照論文 7)

クルクミンは脳の神経伝達物質セロトニンとドーパミンを増強する。うつ病のある60人を対象とした試験(1000mg/日)で、クルクミンはプロザック(fluoxetine)と同様の改善をもたらした。(参照論文 8)

クルクミンは脳内のDHAを増加させる。(参照論文 9)

出生前の時期に中枢神経系に損傷を与えたラットにおいて、クルクミンはこれらの負の影響を、特に前脳および中脳において減少させる。(参照論文 10)


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3)クルクミンは老化を防ぐ

クルクミンは、高齢者の健康状態を改善することができる強力な抗酸化剤および抗炎症剤である可能性がある。(参照論文 11)

クルクミンは、酸化(ROS)と炎症(IL-1, IL-6, TNF-alpha)を抑制することによって老化を遅らせ、加齢関連疾患の発症を延期できる可能性がある。(参照論文 12)

クルクミンはショウジョウバエの平均寿命と最大寿命を25.8%増加させた。オス(0.5mg/g投与で15.5%延長)のクルクミンの最適用量は、メス(1mg/g投与で25.8%延長)よりも低かった。(参照論文 13)

クルクミンはその抗酸化作用により線虫の寿命を延長する。(参照論文 14)

クルクミンは年齢関連遺伝子の発現レベルを下げ、ハエの健康寿命と最大寿命を延長する。(参照論文 15)

クルクミンはカロリー制限(食餌制限DR)と同じ経路を介して、ハエの寿命を延長する。(参照論文 16)


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4)クルクミンはがんを予防する

クルクミンはがん腫瘍の開始抑制、促進抑制および転移を抑制できることを示唆している(転写因子NF-κB、成長因子レセプターEGFRおよびHER2などをダウンレギュレートする)。(参照論文 17)

クルクミンは、腫瘍における新しい血管の成長(がんの血管新生)を減少させる。(参照論文 18)

クルクミンは、ミトコンドリア経路を介して皮膚がんの悪性黒色腫における細胞死を誘導する。(参照論文 19)

クルクミンとピペリンの同時摂取は、乳房幹細胞の自己再生を阻害することによって乳癌を予防する可能性がある。(参照論文 20)

クルクミンは、腸の癌に対する化学的保護に関連するビタミンD受容体を活性化する。(参照論文 21)


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5)クルクミンは炎症を抑える

クルクミンの摂取は血漿中TNF-α(炎症に関わるサイトカイン)の濃度を低下させる。(参照論文 22)

クルクミンは炎症性腸疾患の治療を助ける。(参照論文 23)

クルクミンは不活性潰瘍性大腸炎患者の寛解を維持する上で安全で効果的。(参照論文 24)

神経変性、心臓血管、肺、代謝、自己免疫および新生物疾患に対し、クルクミンには抗炎症剤としての潜在的治療効果がある。(参照論文 25)

炎症の遺伝子を活性化し多くの慢性疾患と関わるNF-κBを、クルクミンが抑制する。(参照論文 26)


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6)クルクミンは心臓に良い。

クルクミンは心血管疾患において保護的な役割を持ち、動物モデルにおける心肥大および心不全の発症を改善する。(参照論文 27)

クルクミンは冠動脈バイパス手術後の急性心筋梗塞の頻度を減少させる。(参照論文 28)


 

7)クルクミンは肝臓を保護する。

クルクミンはその抗炎症作用と抗酸化作用によってアルコールによる肝臓に対する酸化ストレスを防ぐ。(参照論文 29)

クルクミンはアフラトキシン誘発肝障害に対する肝臓保護効果を有することを示唆している。(参照論文 30)


 

8)クルクミンは胃腸を助ける

クルクミンは生体内で、胃酸分泌を阻害し、ペプシンの活性を阻害することにより、胃潰瘍の治癒を促進する。(参照論文 31)

健常者12人の試験において、20-40mgのクルクミンは胆嚢を刺激して収縮させ胆汁放出を助ける。(参照論文 32)


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注意クルクミンの副作用

低用量では抗酸化剤として作用し、ROSを除去するが、高用量では逆にROSを誘導し、DNA損傷を引き起こすことが示唆されている。(参照論文 33)

1日に4gのクルクミンで、下痢、腹部膨満および胃食道逆流症(GERD)の副作用を起こすことがある。(参照論文 34)

臨床試験において、クルクミンを0.45-3.6g/日の範囲で1-4ヶ月間摂取した癌患者で、悪心および下痢、血清アルカリホスファターゼおよび乳酸デヒドロゲナーゼ増加の副作用を起こすことがある。(参照論文 35)

500mg/日から12g/日の範囲のクルクミンで、頭痛および皮膚発疹の副作用を起こすことがある。(参照論文 36)


 
出典 References
参照論文1 : antioxidant and anti-inflammatory properties of curcumin (2001年)
参照論文2 : On the antioxidant mechanism of curcumin: classical methods are needed to determine antioxidant mechanism and activity. (2010年)
参照論文3 : Protective effects of curcumin on antioxidant status, body weight gain, and reproductive parameters in male rats exposed to subchronic 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin (2013年)
参照論文4 : Antidepressant-like effects of curcumin in WKY rat model of depression is associated with an increase in hippocampal BDNF (2013年)
参照論文5 : Curcumin inhibits formation of amyloid beta oligomers and fibrils, binds plaques, and reduces amyloid in vivo. (2005年)
参照論文6 : Curcumin Enhances Neurogenesis and Cognition in Aged Rats: Implications for Transcriptional Interactions Related to Growth and Synaptic Plasticity. (2012年)
参照論文7 : Curcumin improves spatial memory and decreases oxidative damage in aged female rats. (2013年)
参照論文8 : Efficacy and safety of curcumin in major depressive disorder: a randomized controlled trial. (2014年)
参照論文9 : Curcumin boosts DHA in the brain: Implications for the prevention of anxiety disorders. (2015年)
参照論文10 : An Investigation of the Effects of Curcumin on the Changes in the Central Nervous System of Rats Exposed to Aroclor 1254 in the Prenatal Period. (2018年)
参照論文11 : Curcumin, inflammation, ageing and age-related diseases. (2010年)
参照論文12 : The promise of slow down ageing may come from curcumin. (2010年)
参照論文13 : Curcumin-supplemented diets increase superoxide dismutase activity and mean lifespan in Drosophila. (2013年)
参照論文14 : Curcumin-mediated lifespan extension in Caenorhabditis elegans. (2011年)
参照論文15 : Curcumin extends life span, improves health span, and modulates the expression of age-associated aging genes in Drosophila melanogaster. (2010年)
参照論文16 : Curcumin is an early-acting stage-specific inducer of extended functional longevity in Drosophila. (2013年)
参照論文17 : Anticancer potential of curcumin: preclinical and clinical studies. (2003年)
参照論文18 : Curcumin and Cancer Cells: How Many Ways Can Curry Kill Tumor Cells Selectively? (2010年)
参照論文19 : Curcumin induces cell death in human uveal melanoma cells through mitochondrial pathway. (2010年)
参照論文20 : Targeting breast stem cells with the cancer preventive compounds curcumin and piperine. (2010年)
参照論文21 : Curcumin: a novel nutritionally derived ligand of the vitamin D receptor with implications for colon cancer chemoprevention. (2010年)
参照論文22 : Curcumin downregulates human tumor necrosis factor-α levels: A systematic review and meta-analysis ofrandomized controlled trials. (2016年)
参照論文23 : Curcumin suppresses p38 mitogen-activated protein kinase activation, reduces IL-1beta and matrix metalloproteinase-3 and enhances IL-10 in the mucosa of children and adults with inflammatory bowel disease. (2010年)
参照論文24 : Curcumin maintenance therapy for ulcerative colitis: randomized, multicenter, double-blind, placebo-controlled trial. (2006年)
参照論文25 : Potential Therapeutic Effects of Curcumin, the Anti-inflammatory Agent, Against Neurodegenerative, Cardiovascular, Pulmonary, Metabolic, Autoimmune and Neoplastic Diseases (2008年)
参照論文26 : Activation of Transcription Factor NF-κB Is Suppressed by Curcumin (1995年)
参照論文27 : The protective role of curcumin in cardiovascular diseases. (2009年)
参照論文28 : Effects of curcuminoids on frequency of acute myocardial infarction after coronary artery bypass grafting. (2012年)
参照論文29 : Protective Role of Dietary Curcumin in the Prevention of the Oxidative Stress Induced by Chronic Alcohol with respect to Hepatic Injury and Antiatherogenic Markers. (2016年)
参照論文30 : Comparative effects of curcumin and resveratrol on aflatoxin B(1)-induced liver injury in rats. (2010年)
参照論文31 : Pharmacological researches of curcumin solid dispersions on experimental gastric ulcer. (2009年)
参照論文32 : The effect of curcumin and placebo on human gall-bladder function: an ultrasound study. (1999年)
参照論文33 : Curcumin protects against cytotoxic and inflammatory effects of quartz particles but causes oxidative DNA damage in a rat lung epithelial cell line. (2010年)
参照論文34 : Phase IIa clinical trial of curcumin for the prevention of colorectal neoplasia. (2011年)
参照論文35 : Phase I clinical trial of oral curcumin: biomarkers of systemic activity and compliance. (2004年)
参照論文36 : Phase I clinical trial of curcumin, a chemopreventive agent, in patients with high-risk or pre-malignant lesions. (2001年)

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